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NEWS
2016.11.15
2016年のインフルエンザ流行は、いつになく早く始まっているようです。昨年は年が明けてから本格的に流行が始まるという遅いシーズン明けでしたが、今年は既に各地でインフルエンザの感染者が出ています。
インフルエンザウイルスは、鼻から喉にかけて粘膜の細胞にくっつき、侵入します。
ただし、粘膜はタンパク質で覆われているため、インフルエンザウイルスはなかなかくっつくことはできません。
口の中の細菌はプロテアーゼ、ノイラミニダーゼという酵素をつくります。
プロテアーゼ、ノイラミニダーゼは粘膜を覆っているタンパク質を破壊して、インフルエンザウイルスが細胞にくっつき、侵入するのを手助けします。
口の中が汚れて細菌が繁殖すると、インフルエンザウイルスにとって格好の環境となるのです。
歯磨きをする際は、舌の上にも多くの細菌がいるため、忘れずに一緒に磨きましょう。
ただし、舌の粘膜はブラシでこすると傷ついてしまうため、必ずヘラのような専用の器具を使って磨きましょう。
朝の口内は、夜に繁殖した細菌でいっぱい。
そのまま食事をすると、細菌やタンパク分解酵素の大部分を飲み込むことになり、ウィルスを体内に取り込みやすくしてしまいます。
そのため、インフルエンザの予防には、朝食前に歯磨きをするか、うがいだけでもして、菌を外に出すように意識しましょう。
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